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フューチャーホームコントローラーを導入したユーザーへのインタビューを行いました。
今回は、東京都にお住まいのユーザの方にお話を頂きました。


ユーザーの設定画面です。


◆フューチャーホームコントローラーで何を制御していますか?
実はうちには赤外線で操作できる家電があまりなく、この製品を購入した当初はエアコンくらいしかありませんでした。
そのエアコンですら、壊れていることに数か月気づかないままで生活するほどにめったに動かすことがなかったので、フューチャーホームコントローラーの赤外線リモコンはあまり利用することはありませんでした。

今ではテレビや扇風機など、赤外線搭載の家電もそろってきたので大いに活用させていただいています。特にテレビの電源を付けることが多いです。リモコンがすぐに見つからないときや手が塞がっている時などにはとても重宝しています。

赤外線リモコンとして使っていない頃は何のために利用していたかというと、天気予報、ニュース、ネットラジオ、WakeOnLANを利用した自宅PCの起動など、ネットワークと日常生活をより密接にするためのハブ的役割を担ってもらいました。

ただ、まだ活用しきれていない部分もあるのでこれからもっと改良を加えていきたいと思っています。たとえば、ずっと前から構想にはあるんですが、自動でカーテンを開け閉めする装置を製作して、フューチャーホームコントローラーと連携させたいな。とか。天気予報を読み上げてくれる内容についても、もっと聞き取りやすいように改良をする必要がある、とか。


フューチャーホームコントローラーはメタルラックの上にありました。

フューチャーホームコントローラーは、赤外線以外にも、WakeupOnLan(WOL)などの様々なものに対応しています。


◆主にどういう操作をしていますか?
うちのフューチャーホームコントローラーは「オペレーションルーム」をコンセプトにしています。この製品に呼びかける時のキーワードがデフォルトでは「コンピュータ」となっていますが、なんとなく味気なくも感じました。
もっとかっこいい呼びかけはないだろうかと考えた時、僕は前職で少しだけ自衛隊に所属していた時があったのですが、それを模倣した呼びかけワードで統一してみようと閃きました。

呼びかける時のキーワードは「オペレーションコード」。続く言葉も「エアコンつけて」みたいな文章ではなく、「マイクアルファ、タッグ、アルファゼロワン」など、コードネームで指示を出すようにしました。
もちろんこのコードネームにはあらかじめ規則を設けてあるため、コード一覧表を見れば誰でも我が家の家電を操作することができます。


オペレーションコード表です。
最初にこの設定を見せていただいた時は、びっくりしました。こういう設定もできるのかと。



実際に、オペレーションコードで動作させている動画です。(クリックで再生)



◆驚いたこと、印象に残ったことなどありますか?
音声認識に限らず、この手の「画期的だ!」と言われて宣伝されるような製品というのは、その機能だけだと思います。
要は拡張性がほとんどありません。開発者用にAPIを提供しているデバイスも中にはありますが、独自言語だったりマイナーな言語だったり。面倒で開発する気が起きませんでした。

普通は「製品を自由に改造されると困る」というのが企業の考えることだと思いますが、初めてこの製品を見たとき、「自由にハッキングしてもらって構いません」ということを開発者の藤江さんが公言していたことが非常に印象に残っています。製品ページを覗いてみると、OSはLinuxが乗っていることやSSHで接続できることなども書いており、自由に改造ができそうだと思ったのが購入に踏み切った一番の理由でした。

最初の頃はこの製品もまだ未熟で、実装されている昨日も不十分なところは多々ありました。そこは「ないのだったら自分で入れればいいじゃない」という方針でいろいろといじりたおしました。

例えばネットラジオを再生する機能についてですが、基本はフューチャーホームコントローラーで公式に提供しているJavascriptを使ってマクロを組み、ネットラジオの再生処理の部分などはシェルスクリプトを利用してLinuxの提供するサービスを直接操作しています。他の製品だったらほぼ間違いなくこのようなことは出来ません。
「その操作はサポート外となりますので万が一故障したとしても保証致しません」と言われるものですが、フューチャーホームコントローラーではそのような要求でもしっかり対応してくれるためとても嬉しく思っています。


フューチャーホームコントローラーは、画面でラクラク設定もできますが、もっと詳細に部屋をコントロールしたい方のために、スクリプトをもっています。
スクリプトには、Webでメジャーな言語であるjavascriptを採用しているので、簡単に部屋をプログラミングできます。

また、SSHも開放しているので、Linuxの知識がある人であれば、自由に改造することができます。


◆フューチャーホームコントローラーを利用して便利になったことはありますか?
やはり天気予報とニュースがより簡単に聞けるようになったのが一番大きいですね。

これらの情報を得るためにはスマートフォンやPCからインターネットに接続したり、新聞やテレビを見るといった方法がパッと思いつく限りですが、例えばテレビでは(データ放送は別として)いつでも天気予報を放送しているわけではありませんし、新聞やインターネットはそれらの情報を読み上げてくれません。
しかしフューチャーホームコントローラーなら情報がほしい時は話しかければいいだけですし、読み上げてくれるので、作業の手を止めたり目を情報に移す必要もありません。


フューチャーホームコントローラーは、開始スイッチ無しの手ぶら音声認識なので、喋りかけるだけで動かすことができます。
一度設定を作ってしまえば、言葉だけで自由自在に部屋を操作できます。


◆その他、何か要望やご意見などをお聞かせください。
今のフューチャーホームコントローラーは端末単体でしか動作しませんが、複数端末の連携が出来るようになったらより活用範囲が広がるのかな。などと思うことがあります。

例えばサーバとなるフューチャーホームコントローラーに赤外線やマクロなどの処理を登録しておけば、複数のクライアントで同じ操作ができるようになるといいと思います。

クライアントは赤外線などの各種センサーと音声入力だけを行い、音声認識の処理や登録した機器の処理の実行などはすべてサーバで賄うようにすることで、例えば一戸建ての全室にフューチャーホームコントローラーを設置したいとする場合でも、クライアントを設置すればいいだけなので、負担も減るんじゃないかなと思います。
また、各種処理はすべてサーバでやってもらえるのでクライアント機器のスペックも最低限で済むと思いますし、端末代も抑えられないでしょうか。
サーバ機器には特殊なセンサーを搭載する必要がないと考えているので、サーバパッケージを配布していただけるようになったらより性能が必要な処理(特に音声合成の部分など)が出来るように自宅サーバに組み込むことができるかな。などと個人的には考えています。

ありがとうございます。
複数台構成はやりたいとは思っています。
ただ、価格を下げるには大量生産しないとちょっとむずかしいかもしれません。






FutureHomeController

FutureHomeControllerは、ハンズフリー音声認識技術を利用した、ホームコントロールです。
これを使うと、お持ちの家電を声でしゃべるだけで操作できるようになります。

詳しくはFutureHomeControllerのページをどうぞ。